どうもポンティーです。
不定期連載のボートレース講座です。
これまで2回に渡って、投票や予想に必要な知識をまとめています。
過去2回の記事は、この記事の一番最後にリンクを貼ってますので、ぜひお読みください。
さて、3回目ですが、今回は「用語編1」ということで話を進めます。
用語編2以降をどうするかは未定ですが、少なくともこの1記事ですべての用語を網羅するのは不可能なので、とりあえず「用語編1」ということで。
そして、今回は「足」をテーマにした用語をいくつか紹介します。
ボートレースが楽しくなってくると、選手のコメントなどにも興味が行くようになります。
そういう選手コメントなどでよく出てくるのが「足」を使った言葉です。
ポンティーは用語として優先的に覚えていた方がいいと思うのは、この「足」に関する言葉だと思います。
なので、用語編1として「足」をテーマに選びました。
なお、「足」はカタカナで「アシ」と表現されることもありますが、どっちでも同じことを指します。
この記事では「足」で統一します。
目次
ボートレースの「足」とは
では、そもそもボートレースでいわれる「足」とは何なのでしょうか。
これは「加速力」というのがわかりやすいかもしれません。
例えば、選手が「いい足をしている」といった場合は、今乗っているボートの加速力がいいということです。
とにかくボートレーサーは日常的に「足」という言葉を使います。
しかも、この「足」にはいくつか種類があります。
代表的なものは
「出足」「行き足」「まわり足」「伸び足」
です。
これらの用語の違いを知っておくと、選手のコメントなどの理解が深まり、予想の参考にもなります。
それでは、一つずつ意味をみていきましょう。
ボートレースの出足とは
低速からの加速のしやすさのことです。
「車でいえばローギアの部分にあたる」という説明でよくたとえられますが、それでもイメージはしづらいかもしれませんね。
なので、出足はレース中のボートの位置と合わせて覚えるのがいいと思います。
もう何度か投票したことがあればわかると思いますが、ボートレースはピットを離れて、スタートするコースを選び、スタート位置を決めます。
スタート位置を決めると、選手は自分のタイミングでボートを加速するわけですが、
このスタート位置から最初の数十メートルくらいの加速力のことを出足といいます。
イメージではこんな感じです↓
当然この出足がスムーズだと、自分の思う通りのスタートに結び付けられます。
特に注目したいのが、スロー勢(1コースから3コース)になる選手が「出足がいい」と言ったときです。
スローの選手の出足がいいと、いいスタートを決めることができます。
となると、外側のダッシュ勢の攻めにも負けることなく最初のターンを回る可能性も高まります。
ですので、本番で内側になる選手が「出足がいい」といったコメントを残した場合は要チェックといえます。
ボートレースの行き足とは
行き足は「出足の次の足」という認識でいいでしょう。
スタート位置から数十メートルくらいの足が出足で、そこから大時計のあるスタートラインぐらいまでの加速力のことを行き足といいます。
イメージではこんな感じです↓
ただ、覚えておくべきことは、行き足がどういうものかというよりも
「行き足がよい」のであれば、いいスタートを決める期待が持てるということです。
いいスタートというのは、ただスタートタイミングの数字がよければそれでいいというものではありません。
いくら数字上のスタートタイミングがよくても、その時点で減速していては意味がありません。
ボートレースはフライングには厳しい罰則があるため、フライングしそうになるとやむをえずスタートラインより前で減速することもあります(これを「放る(ほうる)」といいます)。
ですから、いくらスタートタイミングが「0.15」とよい数字であったとしても、それがスピードに乗っての「0.15」と、放った上での「0.15」とではわけが違います。
当然スピードに乗った上での「0.15」が、スタート後もぐんぐん伸びて、いい感じに第一ターンマークを回ることができます。
そして「出足がいい」というコメントを残している選手は、そういうスピードに乗ったスタートができる可能性が高いと考えていいでしょう。ここを覚えておくことが舟券予想で大事なポイントです。
ですから、出足がいいとコメントしていて、なおかつスタートタイミングも安定している選手は外側のコースであっても舟券に絡む可能性を考慮した方がいいと思います。
なお、選手によっては、出足と行き足をまとめて「出足」あるいは「行き足」とコメントする選手もいます。なので、実際のところ出足と行き足の定義はあいまいといえます。ただ、出足でも行き足でも、そのあたりの足を高評価している選手はいいスタートを決められる可能性が高いということを頭に入れておくといいでしょう。
ボートレースの回り足とは
水面に浮かんでいるターンマークを回るときの足を回り足といいます。
イメージはこんな感じ↓
図では1マーク側しか矢印を書いてないですが、2マークを回るときの足も回り足といいます。
ポンティーが展示航走において一番注目するのがこの回り足です。
ターンマークをなるべく小回りで、かつ、スムーズに回っているボートを見ると予想の軸に考えることが多いです。
なお、この「スムーズに回っている」というのは言葉ではうまく説明できないもので、これはもう何度も展示航走を見て、そして実際の結果と照らし合わせながら、経験で体得していくしかないと思います。
なお、ポンティーお気に入りのボートレース蒲郡では、この回り足のタイムもホームページで公開してくれます。
もちろん、展示は1艇ずつ順番に回るので、レース本番で展示と同じような回り足になるとは限りません。
でも、A級レーサーで展示での回り足がよさそうな選手は、上位入着の軸に考えてもいいかと思っています。
逆に、B級レーサーで展示の回り足がよく見えても、本番では活かしきれない場合もあるので、この場合はもう少しじっくり考えた方がいいかもしれません。
ちなみに、ボートレース場や場外売り場などのイベントで、お菓子の「ハッピーターン」を配ることがありますが、これは「もらったあなたにハッピーなターンが起きるように」といったゲン担ぎ的なものです(多分)。
なので、そういう機会があれば、遠慮なく頂いておきましょう。
ボートレースの伸び足とは
伸び足というのは
「スタートラインから1マークに向かうまでの直線の足」
「1マークを回り終えて直進するようになってから2マークに向かうまでの直線の足」
の2パターンの足を指します。
イメージ図↓
要するにスピードが乗った状態で直進するときの加速力を伸び足といいます。
全国どこのボートレース場でも、展示航走が終わると「展示タイム」を発表します。
この展示タイムとはバック側の150mの直進タイムなんですが、この展示タイムが速ければ、伸び足がいいという判断でOKです。
ただ、この展示タイム(伸び足のタイム)が速ければ速いほど調子がいいかというと、決してそうではありません。
いくら直線が早くても、そこに至るまでの出足・行き足・回り足にもたつきがあれば、上位に食い込むことは難しいです。
何もわかってない頃のポンティーは、展示タイムが発表されると、きまってそのタイムの速い人を軸に考えていました。
そして、予想が外れると「展示タイム速いのになんで負けるの?」と思っていたものでした。
とにかく、展示タイムが速いだけでは予想の中心にするのは早計です。
ただし「出足・行き足・回り足」の一つでもいいとコメントしている選手で、展示タイムもいいならばそれは上位入着が期待できます。
伸び足の捉え方はこのぐらいでいいと思いますよ。
まとめ
- ボートレースの「足」とは加速力のこと。
- 出足=低速からの加速のしやすさのこと。
- 行き足=出足の次の足で、スタートラインぐらいまでの加速力のこと。
- 回り足=ターンマークを回るときの足のこと。
- 伸び足=スピードが乗った状態で直進するときの加速力のこと。
「足」を意識した予想ができるようになると、なんかカッコいいですよね。
それではこの辺で失礼します。
過去2回の講座は以下より読めます。